所有しているもしくは相続を受けた不動産が、一戸建てやマンションではなく長屋のケースも少なくありません。
一般的な住宅とは異なる特殊な不動産であるため、売却するには長屋の特徴を知ったうえで売却を進めることが大切です。
今回は長屋について、概要と売却が難しい理由、売却するためのコツを解説します。
長屋とは?売却前に知っておきたいテラスハウスや所有権の違い
長屋とは、一つの建物に複数の居室がつながっている住宅のことです。
一見すると大きな一戸の住宅に見えますが、それぞれが独立した住戸で、最近ではテラスハウスとも呼ばれています。
長屋やテラスハウスと混同されることの多い住宅形態の中に、タウンハウスがあげられます。
長屋やテラスハウスは壁以外の共有部分がないのに対し、タウンハウスは廊下や階段、エレベーターなどを共有しているのが大きな違いです。
長屋にはさまざまなタイプがありますが、住戸や敷地は所有者の所有権となっており、共有部分は存在しません。
したがって、それぞれの単独判断で建て替えの実施が可能です。
長屋の売却が難しいと言われている2つの理由
長屋の売却が困難と言われている要因は、「ローン審査に通りにくい」「再建築が難しい」の2点があげられます。
長屋は古い建物が多く、建物が乱立しているエリアに建てられているケースがほとんどです。
当時の法律には適合していても、現在の法律に適合していないケースが多く、建築基準法の観点からローン審査の際に担保価値が低いと判断されやすくなります。
また、長屋の購入希望者が再建築を視野に入れている場合、隣地の住人との話し合いが不可欠であり、協力しながら建て替えを進めなければなりません。
再建築する際に、隣の建物と切り離して別の建物にすることも条件次第で可能ですが、いずれにしても隣地との話し合いは避けられないでしょう。
そのため、通常の戸建てと比べると手間と時間がかかるのが難点です。
長屋を売るには?2つの売却方法を解説
長屋を売るには、隣地の住人または不動産会社に買い取ってもらうか、自ら隣地を買い取ってからすべて売却する2つの方法があります。
仲介による売却では、買い手がつかないと売れませんが、買取の場合は不動産会社が直接の買い手となるため、早期売却が可能です。
ただし、仲介による売却と比べると、買取価格は6~7割程度になる点にご注意ください。
隣地の住人との交流があれば、買い取ってもらうよう打診してみるのもいいでしょう。
交渉しても購入に応じてもらえない際には、自ら買取を申し出て、そのあとにすべて売却するのもひとつの方法です。
所有者を一人にし、建築基準法の要件を満たしていれば、自由に再建築ができるので、購入希望者の増加が期待できます。
まとめ
長屋は一般的な住宅と比べると特殊な物件であるため、売却を検討している方は特徴を把握しておくことが大切です。
買い手がなかなか見つからない場合は、隣地の住人または不動産会社による買取を検討するか、自分で買取する方法もご検討ください。
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