持っている土地の一部分だけを売る際には、いろいろと注意するべきポイントがあります。
それが、専門的な知識が必要とされる土地分割。
後悔しないようにするためにも、土地の分筆や登記など、土地の一部分のみの売却を考えている方必見のポイントをご紹介していきます。
土地の一部を売却したい!土地を分ける方法とは?
実は、「土地の一部」を売る際は、「土地のすべて」を売る際よりもいろいろな準備が必要になります。
また、土地を分ける方法や登記手続きなど、専門的な知識が必要となるため、後々の思わぬトラブルを回避する観点からも、しっかりと理解しておくことがポイントとなります。
第三者へ土地を売却する際にまず知っておきたいのは、土地を分ける方法のひとつ「分筆」です。
分筆には、土地測量・図面作成・登記申請などが必要になるため、2~3か月程度の時間と数十万円単位の費用が発生します。
また、個人の売り主は、宅地建物取引業法との兼ね合いで、複数に分けた土地を一度に売りに出すことができません。
そして、分筆の仕方によっては、土地の価値が下がってしまうこともありますので、ただ分筆をすればよいというわけではなく、土地の使いやすさを考慮し、土地を生かすための分筆であることが大切になります。
「土地を売却して利益を得たい」という目的を持つ場合は、分筆のアイデアなどを、複数の不動産会社に相談してみると安心でしょう。
土地の一部を売却する際に必要になる登記とはどんなもの?
土地の売買においては、不動産登記をきちんと処理することも大切なポイントです。
不動産登記が正確になされていないと、将来思わぬトラブルを招いてしまうおそれもあります。
<分筆登記が必要になる>
まず、土地の一部を売却する際に必要になるのが、「分筆登記」です。
分筆登記には申請義務はありませんが、申請時には、登記申請書・測量図・筆界確認書などの書類の準備が必要になり、地域区分・土地面積・隣接地の環境などにもよって分筆登記にかかる費用は多少異なってきます。
中には、不整形な土地や建築基準法の接道義務を満たしていない土地などは、分筆が認められないケースもありますので、注意が必要です。
また、土地の売却先が決まったあとは、売主から買主への「所有権移転の登記」も必要になります。
まとめ
資産の整理やお隣さんへの売却などのさまざまな理由を背景に、持っている土地のすべてではなく、分割した一部の土地だけを売りたいこともありますよね。
今回ご紹介させていただいたように、土地の一部を売却する際のポイントをしっかりおさえ、満足のいく取り引きをしていただければと思います。