兵庫県というと、川崎重工業株式会社や株式会社神戸製鋼所といった超大手メーカーが有名です。
全国的にはあまり社名を知られていないものの、日本あるいは世界を支えるための商品が製造されている会社はたくさん存在します。
兵庫県は、製造業がとても盛んで事業所と従業員数も多く、多くの県民が製造業に携わっているのです。
そこで今回は、兵庫県が誇る製造業のシェアの概要と特徴について解説します。
兵庫県の強みは製造業のシェア！全国シェア5位の生産規模
全国シェア5位の生産規模は、兵庫県の誇れるポイントです。
ここでは、兵庫県の製造業にまつわるデータを見ながら、ポイントをさらに深掘りしていきます。
＜従業員数・製造品出荷額は全国5位＞
2018年(平成30年)に6月に実施された、工業統計調査(統計法に基づく期間統計調査によると、兵庫県は、製造業の従業員数・製造品出荷額ともに高い位置にいます。
製造品出荷額においては全国シェア4.9%となり、都道府県別順位5位で、兵庫県は全国的にも国内有数の工業県であることがわかりますね。
兵庫県の経済を支えているのが製造業であり、将来的にも兵庫県は製造業の拠点として進化していくことが期待されています。
■出展：兵庫県 平成30年工業統計「調査結果の概要」｜https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk11/shoukougyoutoukei/30kogyo/documents/h30_chosakekkagaiyo.pdf
＜地域経済分析から見る兵庫県の製造業＞
経済産業省では、地域経済にまつわる動向を分析することなどを目的に、工業統計調査を再集計した「地域経済分析」で、産業構造・産業特性を可視化しています。
これによると製造業では、なめし革・同製品・毛布、はん用機械器具、情報通信機械器具製造業の特化係数、労働生産性が特に高いことがわかりました。
製造業のなかでもこの3つの業種においては、兵庫県のシェアは全国でも特に高いといえるでしょう。
■出展：経済産業省 47都道府県別地域分析 兵庫県｜https://www.meti.go.jp/policy/local_economy/bunnseki/47bunseki/28hyogo.pdf
兵庫県の製造業のシェアについて！県内製造業の付加価値額とは？
付加価値額とは、製造業の生産によって新しくつけられた価値の金額を意味します。
具体的には、生産によってつけられた価値すべてであり、全ての売上合計金額からあらゆる費用や原価を差し引いた金額のことです。
2018年実施の工業統計調査(統計法に基づく期間統計調査によると、兵庫県の付加価値額は約4.97兆円(約4.8%)となり、全国5位の結果となりました。
1位は、愛知県の約13.6兆円(約13.1%)で、2位以下は静岡、大阪、神奈川と続いています。
まとめ
現時点では、全国でもトップクラスの位置にいる兵庫県の製造業ですが、人口減少や少子高齢化に伴い、より一層の経済活性化させて活気ある地域にしていく必要です。
そのためには、兵庫県の強みである製造業を今以上に高付加価値化し、生産性の向上が必須であるといわれています。
将来の兵庫県のためにも、今の製造業の現状を把握しておくことが重要になるでしょう。
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