「傾きのある家は売れないのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
実際には傾きがあっても売れないわけではありませんが、傾き具合が価格に影響する恐れはあります。
今回は戸建ての売却を例に、家の傾きの調べ方や傾きがあっても上手に売却するコツについてまとめました。
戸建ての売却で家の傾きが価格へ与える影響はどれくらい?
傾きのある物件は、生活への支障がどれくらいあるかによって売却価格への影響が異なります。
傾きが1,000分の3未満なら体感できない人もいるほどで、価格に影響しないことも珍しくありません。
1,000分の6以上傾いているなら扉の開閉など建て付けに支障が出ることも多く、評価額は相場より100万円程度は下がるでしょう。
傾きの原因が基礎の不同沈下にある場合は、傾きの度合いにかかわらず価格は大きく下がります。
基礎が不同沈下するのは、基礎が支持層に達していないか地盤自体が緩いためです。
いずれにしても修繕工事は大掛かりになるため、500万円は評価額が低下すると考えておきましょう。
戸建て売却時の家の傾きの有無の調べ方と傾斜の度合いの計測方法
日常生活に支障が出ていない場合、家に傾きがあるかどうかの調べ方としては「水平器」を使うのがおすすめです。
「水平器」は「水準器」とも呼ばれ、ホームセンターやインターネットで購入できます。
液体の入った水平器を床に置くと気泡が現れ、気泡の位置で傾斜の有無や度合いがわかります。
最近ではスマートフォンの無料アプリでも水平計測できるものが提供されており、アプリを起動して床に置くだけなので手軽に使えて便利です。
ビー玉やゴムボールを使って調べる方法は、床材の種類やカーペットなどの敷物の有無によっては、傾きがあってもボールが転がらないので推奨できません。
ドアの開閉が困難なほど傾きがある場合は、ホームインスペクションを依頼して詳細な検査をおこないましょう。
国のガイドラインに沿って専門家が検査するので、結果は売買契約の重要事項説明時にも有効です。
傾きのある戸建てを上手に売却する方法!コツやポイントは?
傾きのある戸建てを売却する際のポイントは、傾きについてきちんと事前説明をすることです。
評価額が下がることを懸念して告知しなかった場合、売却後に契約不適合責任に問われる可能性があります。
トラブルを避けるためにも、事前説明は必須と心得ましょう。
売却方法にはいくつかありますが、傾きが微細で建て付けが少し悪い程度なら修理して売却すると良いでしょう。
修理費用が100万円以上かかるようであれば、修理する代わりに価格を下げて売る方法もあります。
地盤や基礎に問題がある場合は、更地にするかそのまま買取業者に売却することを検討します。
修繕工事や撤去工事を実施する前に、工事費用分を値下げして売却することを検討するのが上手に売るコツです。
まとめ
今回は戸建てを売却するときに傾きがどの程度価格に影響するのかについて、傾きの調べ方や売却方法を含めてご紹介しました。
傾きがあったからといって売却できないことはないので、家を売る場合はきちんと調査して適切な売却方法を選ぶようにしましょう。
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