不動産購入を検討してマンションを探していると、「下駄履き(げたばき)マンション」という言葉を目にすることがあります。
1階部分に事務所や店舗が入った物件のことをいいますが、こうした物件には一体どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
そこで今回は、不動産購入を検討されている方に向けて、下駄履きマンションの特徴やメリットとデメリットについてご紹介します。
不動産購入前に確認したい基礎知識「下駄履きマンション」とは?
下駄履きマンションとは、物件の低層階部分が、事務所や店舗、駐車場など住居以外に使われているマンションのことを指します。
物件によって、1階部分だけがテナント用であるケースや、1・2階といったように複数階にわたってテナント用であるケースがあります。
構造としては、事務所や店舗の場合は大部屋のような造りになっていることが多く、駐車場の場合は柱だけで支える構造であることがほとんどです。
そのため、1階に柱や壁が少ない状態が下駄の歯のようにみえることから、下駄履きマンションと呼ばれるようになりました。
不動産購入の前に!下駄履きマンションのメリットデメリットとは
下駄履きマンションでは、低層階がどういった目的で使われているのかによってもそのメリットとデメリットが変わってきます。
メリット
下駄履きマンションは、低層階がテナント用であることから、通常であれば会社や商業施設しか建てられないエリアに立地している場合があります。
通勤や買い物の利便性が高いエリアに住める点は、入居者にとって大きなメリットといえるでしょう。
また、1階部分に店舗が入っている場合はその店舗を利用しやすいため、さらに利便性が高まります。
とくにスーパーやコンビニの場合、買い物だけでなく公共料金の支払いや宅配の受け取りなどができるため、非常に便利です。
また、警備会社と契約していたり、防犯カメラを設置していたりと、非常時には助けを求められる環境が整っていることは安心材料の一つです。
デメリット
テナントには飲食店が入ることが少なくありませんが、飲食店は同時にトラブルのもとを抱えていることも少なくありません。
騒音やにおい、生ごみやゴキブリなどの害虫、ドブネズミなどの害獣の発生の恐れがあるとともに、においや害虫は上層階まであがってきてしまう可能性が高いでしょう。
ただし、飲食店はカフェなどの「軽飲食店」と、焼き肉屋、居酒屋などの「重飲食店」にわけられ、テナントによっても大きく特徴が異なるため注意が必要です。
このほかに、下駄履きマンションは低層階に壁や柱が少ないという特徴をもつため、耐震強度に問題がないかどうかはあらかじめ確認しておく必要があります。
まとめ
今回は、マンションの購入を検討されている方に向けて、下駄履きマンションの特徴やメリット・デメリットについてご紹介しました。
低層階がテナント用であることは利便性が高まる一方で、衛生面やトラブルのもととなる可能性もあります。
目的や用途にあっているか物件かどうか確認することが、不動産購入を成功させるポイントです。
株式会社イーアールホームズでは、神戸市灘区の一戸建て・マンション・土地を取り扱っております。
マイホーム探しの際は、ぜひ当社のお問い合わせください。
住まいをお探しの方はこちらをクリック↓