住宅を建てる際に、「敷地が狭くて駐車スペースを確保できない」「周囲が建物に囲まれていて日当たりが良くない」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。
その際の解決策として、「ピロティ」を検討するのも一つの方法です。
今回は、不動産購入におけるピロティとはどのようなものか、メリット・デメリットについて解説します。
不動産購入におけるピロティとはなにか?3つのメリットもご紹介
ピロティとは、1階部分を壁で囲まれていない柱だけの空間にし、2階以上を居住スペース、または事務所などにする建築様式を指します。
一般住宅の場合は、1階を玄関と駐車スペース、2階をリビングやキッチンなどの生活空間に配置していることが多いです。
ピロティのメリットは、以下の3つが挙げられます。
●延床面積の制約を受けない
●プライバシーを守れる
●さまざまな用途で使える
建築基準法の容積率(延床面積に対する敷地面積の割合)では、「ビルドインガレージは、延床面積の5分の1までは面積の算定に入れなくて良い」と定められています。
駐車したい台数によっては、5分の1以内に収まらないことも多いですが、ピロティは面積算定を気にしなくて良いので、設計デザインの幅が広がるでしょう。
ピロティを採用した住宅は、1階を玄関と駐車場、2階をキッチンやリビングなどの生活空間に設計されるのが一般的です。
プライベートな空間を2階以上にすると、外部からの視線が気にならなくなり、プライバシー面で安心な環境をつくれます。
さらにピロティは駐車場としてだけなく、ガーデニングやバーベキュースペース、子どもの遊び場としても活用できます。
雨の日でも1階で安心して遊べるので、とくに小さな子どもがいるファミリー層におすすめです。
また、1階がすっきりしていると、生活感を出さずにスタイリッシュな外観のデザインをつくれるでしょう。
不動産購入におけるピロティの2つのデメリットとは?
ピロティのデメリットは、以下の2つです。
●耐震性に不安がある
●バリアフリー面で使い勝手が良くない
1階部分を柱だけで住宅を支えている状態のため、津波には強いものの、耐震面では不安が残ります。
設計の段階で耐震性を考慮した家づくりができるかどうか、設計会社と入念に打ち合わせしておくことが重要です。
また、生活空間が2階以上になるため、階段の上り下りは避けられません。
家族にご高齢の方がいる場合は、「エレベーターを設置する」「階段の傾斜を緩やかにする」などの配慮が必要です。
まとめ
以上、不動産購入におけるピロティとはなにか、メリット・デメリットとともに解説しました。
ピロティは土地が狭く、1階に駐車スペースを設けられないことが多い都市型住居に向いています。
しかし、家族構成によっては向かないケースがあるため、欠点もふまえながら慎重にご検討ください。
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